こんにちは。栃木県のカーコーティング専門店アペックスです。
クルマ好きの方は、愛車は「宝物」のように大切に扱われていることと思います。
気に入ったクルマのデザインだったり、憧れのクルマ、自分の手足のように自由に扱える走りに特化したクルマなど宝物の理由は様々でしょう。なかには、同じ車種を何台も乗り継いでいられる方も沢山いらっしゃいます。
今回、同じ車種を乗り継いで3台目となり、日本では惜しくも2019年に市場から撤退になってしまった「三菱 パジェロ」。
まだまだ乗り続けたいので綺麗にして維持されたいと、カーコーティングのご依頼でお持ち込みいただきました。
早速、診断ガレージにて特殊照明を照射して大切な愛車の状態を確認していきます。
まず目を引くのが、ボディ全体に付着したスケールによるダメージ。
恐らく、洗車の際に乾かしてしまったのが問題でしょうが均一にスケールが付着しているので、もしかしたらシャワーで水をかけっ放しにして放置してしまったことも予想されます。
その他にも、洗車キズや侵食ジミや塗装自体の経年劣化によるダメージが見受けられます。
ダメージの状態とお客様のご要望から、ハードポリッシュコースにて進めさせていただきました。
研磨を始める前に、徹底した洗浄を行っていき蓄積されたスケールを専用ケミカルにて念入りに除去していきますが、これが簡単には行かず時間を要しました。
スケールを除去しながら感じたことは、お客様のお手入れが細部まで行き届いていることで、スケールで隠れていて分かり難かったのですがスケール以外の汚れが少なかったのと、洗車キズも思っていたほど多くはありませんでした。
とは言え、ボンネットやルーフなどには侵食ジミなどが見受けられたので、塗装の表面を一枚剥ぐようなイメージで粗磨きを行い、バフやコンパウンド、ポリッシャーなどを変えながら幾度と工程を重ね、デリケートな塗装ですので一面一面丁寧かつ繊細に仕上げ、塗装本来が持つ色味や艶感を復元してコーティングの密着性を高めていきます。
スケールの付着で覆われていた塗装面も、スッキリと除去され肌も整ったので照明の写り込みも鮮明になりました。カーコーティングは駐車環境や使用頻度、お客様の好みなども考慮した結果親水性「ハイドログラス」を施工させていただきました。
また、オプションメニューから「ヒートマスターフィニッシュ」も施工させていただき、乾燥ブースにて完全乾燥させてコーティングの性能や輝度をアップさせます。
ディープレッドマイカの粒子が際立ち、鮮明でありながら深みもありボディラインに強弱が生まれ立体感がより一層増し、エレガントさの中に精悍さのある煌びやかな輝きに仕上がりました。
お客様もご職業柄、様々な角度から繊細に見られておりバフ目（磨いた痕）もなく新車以上の仕上がりだと、大変満足して喜んでいただきました。
お客様にとって宝物のような愛車は、クルマからひしひしと伝わってきたので洗浄から研磨工程、仕上げまでと緊張感を持って敬意を払いながら仕上げさせていただきました。
道具にも心があるように、お車にもお客様の心がしっかりとございます。
お互いの心と心が一致した時、芸術さえも超えてしまう輝きが生まれるのです。
