トヨタ セルシオ「心に炎を灯して、心で磨く」

トヨタ セルシオ「心に炎を灯して、心で磨く」

クルマには様々な歴史が存在します。
時代に応じたクルマ作りが反映されているのではないでしょうか。現代のクルマは、使い勝手や燃費の向上を目指したりと、生活スタイルを重視した仕様が多いのが現状です。
そんな中、誰もが憧れる存在でもある高級車は時代を映し出す鏡ではないでしょうか。

今回、お車をリフレッシュして綺麗にされたいとボディコーティングのご依頼でお持ち込みいただいた「トヨタ セルシオ」
トヨタが誇る高級セダンで、後継モデルがレクサスブランドでの販売に移行することとなり2006年5月に販売終了となり、セルシオの約17年間の歴史に終止符を打つことになりました。
しかし、セルシオには根強いファンがいらっしゃいます。
ボディや内装の素材など手間暇かけて作られていて、今にはない高級感漂うスタイルには当時憧れていた方にとっては高揚してしまいます。

ボディコーティングを施工する上で重要な行程でもある下地作りですが、診断ガレージで状態を確認してみますと、浸食ジミや円を描いた洗車キズなど深いダメージが見受けられました。
お客様のご要望で新車のようにリフレッシュされたいとのことでしたので、ハードポリッシュコースで進めさせていただきました。

お車のボディカラーは磨き屋泣かせのソリッドカラーのブラック(通称202)で、納得のいく仕上がりに持って行くのには険しい道のりになるのです。
しかし、ディテイラーとしては使命感にかられ心を燃やします!まずは、深いダメージ部分を粗磨きで塗装の皮を一枚剥ぐようなイメージで研磨を行なっていきます。
キズといっても浅い傷から深いキ傷、塗装の下地が見えている傷など様々です。

深いダメージを除去し仕上げの工程へ続きます。
これからは己と塗装との葛藤が始まるのです。
塗装に最適なマッチングを見つけるために、ポリッシャーやバフ、コンパウンドを選定していきます。
まずは、心を落ち着かせ全集中の呼吸を整えて立ち向かいます。
磨く際は、型にとらわれずに塗装と会話するかのように合わせながら、一面一面丁寧かつ繊細に磨いていくのですが、パネルによっては劣化具合が異なるので状況に合わせた研磨の型を変えていき仕上げていきます。

塗装にも心があると信じております。
年月の経過で様々な状況に耐えているのですから、労りの言葉をかけながら磨くことで傷は癒され塗装本来が持つ色味や艶感を復元し輝きを放ってくれるのです。
アペックスの信念の一つでもある「心で磨く」とはお客様だけではなく、おクルマにも共通して言えることなので敬意を払いながらアペックスの柱として責務を全うさせていただいております。

心で磨くと何とも言えない不思議な輝きを放つような気がします。
魂が宿るといいますか、想いが入り込むといいますか、オーラが違うのでしょうか。
202の漆黒のボディカラーが、まるで別物のように深い艶に覆われボディラインを際立たせる仕上がりになりました。
お客様も愛車の変貌ぶりに、大変驚かれると共に大変満足して喜んでいただきました。

カーディテイリングはクルマを綺麗にすることが目的かもしれませんが、お客様が愛車に対する思いは計り知れません。
「知識」、「技術」、「心」と3つの磨きを一つに集約させて施工し、いつまでも綺麗を保護すると共に、もっとクルマと人生に輝きを与えられるよう一生涯のパートナーとしてお手伝いをさせていただけたら幸いでございます。

お問合せ
株式会社 アペックス
栃木県宇都宮市下川俣町206-64
TEL 028-661-6000
営業時間 9:00~19:00
定休日 月曜
www.apecs-co.com
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